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なんとかスケジュールを調整し、友人の暖かい協力により実現した「2004年 アメリカ釣行」 初めて訪れた「コロンビア・リバー」 2002年秋、会社の海外研修( 7泊 9日: シアトルに1泊、ロングビューに2泊、サンフランシスコに3泊、ロスに1泊)でワシントン州のコロンビア・リバーの傍にある 『ロングビュー』 という田舎町にある、当社関連の製紙会社に行きました。個人的に私は田舎育ちなので、この町はとても落ち着けました。 研修では、研修者の趣味や職種などを考慮された上で、現地でのパートナーが選出されてペアとなり、このペアで業務上の技術的なディスカッションやパートナータイム(パートナーとマンツーマンで半日を過ごします。ゴルフや釣りなど、共通の趣味を楽しんだり、パートナーの家に遊びに行ったりと、その人その人で違います。要は、英語しか出来ないパートナーと四苦八苦しながらもコミュニケーションしなさいという時間)を共にしました。 私のパートナーはと言うと、Jim Brinkerhoff (通称: ジム) という 50代半ばのおじさま。本来ジムのバスフィッシング仲間である Renaud Pelletier (通称: レイノー) が私のパートナーになる予定だったらしいのですが、レイノーはバスフィッシングの他に、ゴルフも出来るという事と職種上の都合により、他の方のパートナーになったのです。パートナーではないものの、レイノーは日本のバスフィッシングに興味があるらしく、時間があれば私のところに来て、日本のトーナメントの事などを詳しく聞いてきました。と言っても英語どころか、日本語でさえキチンと話せない私(一体、なに人なの!?)にとって携帯翻訳機は手放せないアイテムだったのは言うまでもありません(笑)。 滞在日数は約2日ですが、パートナータイムは正味5時間という短時間でしたので、ジムの愛艇 “ Ranger 482VS ” に乗せてもらいコロンビア・リバーで釣りをする事に…。狙いはスモールマウスです! ジム曰く、最近のコロンビア・リバーでの釣果の方はマズマズとの事。早速釣りを開始したものの、数時間経っても何も起こりません。しかしここはアメリカ! 絶対何か釣れる!!と思っていましたが、そう考えるところが実に素人。本当に何も釣れない…。ようやくパートナータイムの終盤、スロープ近辺で小型のバスが2匹だけ釣れただけ(涙)。 釣果は期待はずれでしたが、さすがここはアメリカ!! エリアは河口から約100 kmの所でしたがタイダルリバー(潮の干満の影響で、河口から何も遮へい物(堰堤など)の無い川は、川の水も UP ・ DOWN します)ゆえ、そのカレント(水の流れ・動き)の速さには驚きました。その他にもライセンス購入の制度、整備されたスロープ、次々と見えてくる周りの景色などなど、見るもの全て新鮮でまさに驚きの連続でした。とは言え、ここ数年の私の海外釣行結果はと言いますと…1999年 新婚婚旅行で行ったフロリダで小型のバス2001 ハワイへのピーコック釣行は連日の嵐で中止。 そして2002年!今度こそ! このコロンビアリバーで納得のいく釣果を!! と気合い十分だったにもかかわらず… なんで、いつもこうなるの??? と今回も悲しみの海外釣行となってしまいました。 研修も無事終わり、ロングビューでの最後の夜に行われたパーティーのスピーチでは、「I’ll be back…」と一言残し、私は寂しくアメリカを去ったのでした。 帰国後、ジムとレイノー、そしてロングビュー駐在員の高山さんとのE-Mailがスタートしました。それぞれ近況報告や釣行時の写真などのやり取りをしつつ、関係を深めていきました。その内容は、レイノーの「アマゾン釣行記」、ジムの「エルク・ハンティング記」(でっかい鹿をライフルで…。これは私の専門外)、高山さんのキング等の「鱒属釣行記」などなど。極めつけは、上記3人衆とその友人らで行った 2003年 4月の「コロンビア・リバー釣行記」。ブリブリのプリスポーンのスモールが、数えきれないほど釣れたというものです。 これらの写真・情報、そして彼らの熱い誘いに導かれ、言うまでもなく気が付けば私の心はすでにアメリカ一色に染まっていたのです。 ロングビューからの便り… そして再び 以前から、ジムとレイノーに春のコロンビア・リバーの爆発的な釣果は聞かされていました。 じつは2003年の春にその爆釣を体験しようと考えていましたが、” SARS “の流行により、会社から海外旅行自粛令が出されて断念。ちょうどその頃、コロンビア・リバーでの釣果報告が数枚の画像付きで届いたのです。その内容を簡単に説明しますと、手が痛くなるほど力強く… 数を数えられなくなるほど絶え間なく… 時の経つのを忘れてしまうくらいエキサイトに…高山さんはこのサイズのスモールマウスが数えきれないくらい釣れたそうです。 その様子は渡米を断念した私にとって非常に羨ましい内容でした。「I’ll be back !」 私のコロンビア・リバーへの熱い思いはますます強くなっていったのです。 そして年末、ロングビュー駐在員の高山夫妻が一時帰国した際に、減水の進む菅野湖(山口県)で早朝から日没までバスを釣り、夕食を共にしてあちらの状況などを詳しく話し合いました。この時、私の渡米計画が更に加速していったのです。 向こうの状況や私の仕事、トーナメント、妻の都合などの擦り合わせもあり、日程調整には苦悩したものの、幸いアメリカでの受け入れ態勢は万全で、「(山本屋の)都合に合わせるからいつでも来い!」というものでした。これには感謝感激でしたが、たった一日という釣行日数を告げた時の「えっ!?」というジムとレイノーの反応に対して、大変申し訳なく思いました。(私だって、出来る事なら長期滞在したいですよぉ~。しかし、現実の世界には仕事などの切り離せない部分もありますし…。) 日程が決まれば、いよいよ航空チケットの手配です。インターネットで色々検索してみましたが、以前より高山さんから聞かされていた、関空発のカナダ経由が安価だったのでそれに決めました。(ちなみに航空チケット関連の一人当りの費用は、保険や出入国税などの税金も含め約7万5千円程度。時期により航空運賃の変動が大きいので、あくまで参考例のひとつという事で…。) 渡米日時が近づくにつれ、荷物の準備が始まりました。その中で私が最も慎重になったのがロッドです。 フロリダ釣行の際に、事前に利用する航空会社には電話で確認していたにもかかわらず、2m 少々の長さのロッドケースを指摘され、関空の一時預かり所に置いて行きました(涙)。それを踏まえ、ハワイの時には2m以内にした経緯があります。この作戦はOKでした。と、言う事で今回も 2m以内(正確には1m 99.6cm)。私の持っているロッドケースのサイズに入るロッドで、しかも考えられる現地での使用ルアーも加味して選択しました。 用途別に説明しますと・・・■ACTION RODA/CP 170 X 601Sで、根こリグやダウンショット。 ■ACTION RODA/CP 170 X 601で、ジグヘッド。ACTION RODA/WGT XX 560で、小型の巻き物ルアー&■(ひょっとして、あるやもしれない?) トップウォータールアー。ACTION RODA/CP 170 XX 633で、中型の巻き物ルアー、テキサスリグなどのボトム系ルアー。 と言う感じです。アメリカからの事前情報も踏まえ、これだけあれば大丈夫と判断しました。 しかし実際には、ジグヘッドと小型巻き物ルアーのみでOKでした…(笑)。 ちなみにエアカナダでは荷物〈釣具〉に関して細かい設定があり、釣竿2本、リール・網・タックルボックスは各1個、長靴は1足まで。釣竿は頑丈な輸送ケースに収納してあること。それ以外の梱包方法の場合は、『誓約書』にエア・カナダでは破損等の責任を一切負わないことに同意・署名した場合のみの預かりとなります。今回は万が一、指摘されても言い逃れられるように、嫁さんと二人の搭乗ゆえに竿が4本、リールは4台ですが2台は友人へのギフトと言う理由を用意して臨みましたが、指摘されることなく無事通過!! そしていよいよ待ちに待った出国の時を迎えたのです。 懐かしい風景 嬉しい再会 4月14日の夕方に関空を発ち、カナダのバンクーバーに到着したのが現地時間で14日の10時過ぎ。ここで乗り継ぎするのですが、約4時間半待ちました。乗り継いだのは、約60人乗りの双発のプロペラ機。1時間20分のフライトで、16時過ぎには眼下にコロンビア・リバーとポートランド国際空港が見えました。ようやく空港に降り立った時は、無事に着いてホッとしたような懐かしいような良い意味で何とも言えない複雑な心境でした。 到着ゲートでは高山夫妻が出迎えてくれており、互いに再会を喜びあい、荷物をピックアップして早速ライセンスの購入に向かいました。 店の中はハンティング用品、アウトドア用品、釣具関連用品と様々な物があり、この空間を満喫するには2~3時間必要と思われるほどの規模です。(ちなみにライセンス料は$12[一日券]) 店の外に出ると駐車場に、20ft超えのアルミ製 V ハルが停まっていました。この近辺ではキングサーモンなどの鱒属の釣りが盛んで、このような大型Vハルボートをよく目にします。むしろFRP製のバスボートの方が珍しいくらいですが、このボートは何か変!よ~く、見るとデカイエンジンなのにステアリング仕様でない…チラーです! 「えぇ~っ!なんじゃ、こりゃ???」 初めてナマで見ました! ジェット推進エンジン。しかも225馬力! …実にアメリカンです(笑) インターステートハイウェイ5号線(I5)を約一時間ほど走ると、ようやく最終目的地のロングビューに到着。その日の夕食は、我々が研修時に利用したレストランで食事。一昨年の秋と何ら変わりなく存在していました。空港からの道中でも見覚えのある景色。懐かしくもあり、嬉しくもあり…。 宿泊は高山さんの御好意に甘え、高山宅に宿泊です。借家だそうですが、バス&トイレ付きのゲストルーム。芝刈り機が必要な広い庭(野生のリスが散歩しに来ます)。私の住んでいる借家の部屋を全て足して同等レベルの広さがあるリビング、大型ガレージ。本当に借家かい?って、感じの家でしたが、至れり尽くせりの環境を準備していただき、感謝・感謝の気持ちで床に就き 15日の朝を迎えました。 5時過ぎ、予定通りジムが我々をピックアップしに高山宅に到着。久々の再会にジムはご近所が目を覚ますのではないかというくらいのハイテンション! 私も嬉しさのあまり朝からハイテンション! 約30分走り、レイノーとの待ち合わせ場所に到着。やはりここでもハイテンション! レイノーとの再会を喜び合い、ジムとレイノーに日本からの土産を渡すと、更に彼らはハイテンション!  私はレイノーの車に乗せてもらい、我々は目的地のHood River(フッド・リバー)という町まで約1時間かけて移動しました。徐々に夜が明けはじめ、初めて見る周りの景色に目を配りつつ 、未熟な英語でレイノーと色々な事を話しました。やがて目的地のフッド・リバーのボートランプに到着さぁ、いよいよ待ちに待った、その時を迎えるのです 目標達成! 夢にまでみたスモールマウス フッド・リバーのボートランプで待っていたのは、ジムの友人 Gerald Hatch(通称: ギャリー)。実は昨日、ジムとギャリーはコロンビア・リバーで、二人合わせてなんと100匹程度! 最終的には数えるのが面倒になるほどの釣果だったとか…。羨ましい話ですが有力情報です。─7時45分頃、いよいよ出船 出船前、レイノーにタックルチェックをされました(笑)。 私のBOXを覗き込み、必用なルアーとそうでないルアーの選別される際、ナマズクローラーを見て思い出したのか「まだ使っていないよ」と言いました。そうです、昨年末に高山夫妻が帰国するタイミングでクリスマスギフトにと思い、ジム、レイノー、高山さんにプレゼントしたのです。それでは、イカン!と思い早速、ナマズクロウラーの華麗なる泳ぎを実演・披露。ローリングしつつウォブリングし、なんとも表現しがたいウイングが奏でる水とのハーモニーに、甘くウットリとした口調で「Oh…Goo~」。 まさか、まだ飾ってんじゃないでしょうねぇ~…って聞きたかったけど、友情に亀裂を生じてはいけないので黙っていました(笑)。とりあえず、トップのシーズンじゃないからと言われ、ベンチ入りできませんでした。ならば!と次に登場させたのがパーシモンシード。見せるやいなや「Cute!」。えっ? 可愛いの? 私は「リアリティー」とか、そんな感想を期待していたのに…。これにも泳いでもらいましたが、またもやトップは要らないと却下されベンチ入りできず…。しかし、あまりのヌメリ感が気に入ったのか、あらゆる角度からジックリと見ていました。「欲しい!」と言われたらどうしよう…ってドキドキしました。高額なのに大人気で品薄… オールハンドメイドゆえに大量生産できない… そんなルアーゆえに、ようやく巡り会えた一品ですもの(笑)。 ジムと高山さん、レイノーと私が同船し、ギャリーは単独での釣りでした。川を下る方向に移動し、南岸の小さな島周りをファーストエリアとしました。情報どおり、バイブレーションプラグ、ミドルレンジ系のクランクベイト、ジグヘッドリグの3点をメインで使用しましたが、ジグヘッドリグに関してはレイノーが提供してくれたチューブワームを使えとの指示がありました。何度か魚らしいアタリがありましたが、高感度なアクションロッド!緊迫した状況下で神経を研ぎ澄ました私との組み合わせで、更に高感度となり、ボトムの石にルアーがコンタクトした感じをバイトと間違えてしまっているようでした(笑)。開始数投目でファーストフィッシュとなるスモールマウスバスのバイトを感知…『コッ、コッ…』という感じの遠慮気味のバイトを逃さず知らせてくれたのは今回、ライトジグヘッド用に組んだA/CP 170 X 601 にシューター目探 4.5 lb + 目探リーダー6 lb というタックルセレクト。国内でも数多くのGood Sizeの分厚い上顎にフックを掛けてきたし、そのパワーを持ちながらも繊細なシェイキングも出来る不思議な一品。今思えば、スモールの強烈な突っ込みにボケる間もなく(?)人生初の獲物を逃がしてはならぬと、慎重にファイトしましたがスモールのトルクフルな突発的な突っ込みにも臆することなく余裕の対応。ロッドの性能とは、こんな瞬間に差は出るのでしょうねぇ…。─8時過ぎ開始早々、ジャスト 1 Kgの“人生初”スモールマウスをキャッチ! 期待していたものの、まさかこんなにあっけなく夢を実現してしまうとは?! エリア的にはシャローとディープの隣接するハードマテリアルなエリアで、スポーニングスポットでした。私だけでなく、他の人たちも数匹、グッド・コンディションのスモールを釣っていました。 ─約1時間後、対岸へ移動 風が強くなり大きな岩盤周りでの釣りでしたが、岩盤との水際だけを見ているとまるで磯に来ているようでした。レイノーが操船しろと言うのでエレキを踏みましたが、101 lbエレキの約70%の出力でステイ出来るほどの風でした。「こんなデカイ船でも、こんなに揺れるんだぁ?」なんて感心していたら、午前の部でNo.1となる1350gをキャッチ!同じくレイノーも、このエリアで午前の部 No.1のグッド・サイズのスモールをキャッチしました。 ─再び南岸に移動 少々水面に頭を出しているハンプ周りで1匹釣れました。他の皆さんも数匹キャッチしていました。一応に入るエリアで、皆が数匹は釣れる状況。私は、この時点で3匹釣っていましたが、ミスフッキングやファイト中のバラシが数回ありました。途中、バイトが遠のいた時点でジグヘッドのワームを変えてみたり、根こリグやダウンショットリグにしてみたりしましたが、ノーバイト…。 チューブワーム・オンリーで通していたレイノーは、私の釣果を楽に超えています。なぜか、チューブワームのみがストロングなのです。 ここ数日のコロンビア・リバーの天候は、日を追うごとに下降気味であるとのことでした。それが影響しているのか、活性が低いようで釣果に不満があるらしく、とりあえず記念撮影をしてから、ボートを揚げてI84 を約20分走り移動することに。Cascade Locks─(カスケード・ロック)  という小さな町のボートランプに到着 先程のエリアから約 20 mile下流のエリアで、そのすぐ下流には Bonneville Lock & Dam (ボナビルロック&ダム)という古いダムがありました。ここのボートランプで、ネイティブ・アメリカンの方たちが捕獲したサーモンを見せてもらいました。後でレイノーに、なぜ彼らは泥で汚れているのか?と聞くと、彼らのみ「網」でサーモンを捕獲する権利を持っていて、泥汚れは網での漁の為だと教えてくれました。 ─13時出船 新しいエリアで午後の部スタートカスケード・ロックのボートランプを出て、上流に向かい数分走り、南岸のワンドに入りました。広範囲のシャローフラットの水中には、岩やスタンプが見えます。A/CP 170 XX 633にシューター 10lb という組み合わせで、ラトルトラップ 1/4 ozをキャスト。テンポ良く振り回せるこのロッド… キャストが上手くなった気がして気分よく釣りに集中できます(笑) 6.3ft.という長さは、ダレた感じもなくピシッ!とシャープに振りぬけられて飛距離も稼げ、お気に入りです。リズムに乗って、ピシッ! グリグリグリ… ピシッ! グリグリグリ… グググッ「!!!」 900gのスモールがすぐに釣れましたが、後が続きません。しかし、気分はノリノリ~~最高~! ワンドの出口付近ではジムとギャリーの艇が浮かんでいます。 情報交換をしに近づき、ライトジグヘッドをセットしている A/CP 170 X 601を振っていると、次々と皆のロッドが曲がりだしました。 ダブル・ヒットや時にはトリプル・ヒットのタイミングもありました。しかも釣れるのはキロオーバーのスモールのみ! 容赦なくトルクフルに突っ込むスモールに対し、リールのドラグを緩め、シューター目探のライン強度とアクションロッドの変化に富んだ柔軟性で臨機応変に対応します。レイノー達は、以前、私がプレゼントしたスーパーFCスナイパーの6lbを使用していたので、かなり強引に巻き上げていました。魚とのやり取りなんて悠長な感じはありません。掛けては抜くの繰り返し…それはまるで漁(ハンティング)です。質より量でもあります。一方、私の方は一匹一匹との貴重な時間を、優雅に過ごさせていただきました(笑)。A/CP 170 X 601のバット部より上の部分から見せる美しくも、粘りと柔軟性のある湾曲…。リールドラグの出具合、ラインの張り具合… 全てを確認しながら「お~…おぉおぉぉ!」って感じで楽しみながら釣りましたが、さすがに強烈なファイトが続き腕が痛くなりました。「手が疲れた」と漏らすと、ジムとレイノーは大笑い。私に喜んでもらえたと言わんばかりの笑いでした。わずか1時間で1800g、1100g、1000g、トドメが2050g!! 目標であった 2kgオーバーをキャッチして大興奮です。 当然、この1時間で他の皆もGood Sizeのスモールの数釣りを楽しみました。 後に聞いた話では、このエリアは通称 “山火事跡” というらしく、木の生え方がまばらで、不自然な隙間もあり、岩肌の黒い部分が多く確かに火事跡の様です。水中の様子は、ウィードが所々に生えており、チューブワームを引っ掛けては外す作業を繰り返すと、バイトを得られる感じでした(このようなシーンでは、ロッドの瞬発力と感度を要求されます)。 時折、チューブワームと共に上がってくる水草の葉の裏には、ミミズの様な小さな虫がウネウネと動いていました。実に生命感のあるエリアだと思いました。(ちなみに、水深は深い所で4m程度) ここでのスモールは、全てA/CP 170 X 601でキャッチしました。以前、私が愛用していたM社のDシリーズが最高だと自負していましたが、これはそれをも上回る代物だと思います。高感度・ソフトなティプ・パワー…もう1本欲しい、使い勝手の良い1本です。 このエリアから少々下ったシャローエリアに少しだけ立ち寄るも、A/WGT XX 560とマシンガンキャスト 8 lb、小型 SPシャッドという組み合わせで釣れたのは1匹のニジマスでした。 このA/WGT XX 560ガングリップでアメリカンな風合いを出している渋い男の一本です(トーナメントの時に本気で使用していますし、これを見た他のトーナメンターから「渋いッスねぇ~」って褒められちゃいます)し、ライトラインとの相性が良いです。マシンガンキャストは滑り、対摩耗、感度など…どれも高いレベルで完成されていますし、その性能を認め他のラインメーカーのサポートを受けている、超有名プロも内緒で使用したほどです。 最近主流のストレートタイプのグリップに慣れている為、当初、握るのにワンフィンガーでなくツーフィンガーで握ったりで、シックリしませんでしたが、小学生の時に買ってもらった初ロッドもガングリップ…。今はあの頃を懐かしく思い出しながら、楽しく使用しています(笑)。 地元の弥栄湖では小型のスピナーベイト、菅野湖ではトップウォターのロッドとして活躍中。これでデカバスをトップで出したら、なかなかランディングできず最高ですよ!せっかくだから、ニジマスじゃなくてスタージョン(チョウザメ)でも釣れりゃ良かったのに(笑) このエリアの対岸の鉄道と道路を潜って入るワンドに入りましたが、ミスバイトが数回あっただけでした。なんとギャリーが 6 lbオーバーのスモールを釣りました。あまりの大きさに興奮した為か、残念なことに写真が上手く撮れていませんでした。レイノーも写真を撮影していたので、レイノーに写真を送信してくれる様に頼んではいるのですが、未だに届きません…(ちょうど、雨が激しく降りだしたタイミングだったしレイノーも失敗したのかなぁ?)。届けば後日、公開いたします。─ラストエリア ワンドを出て更に下り、同じ様に潜ってワンド内に入りました。ここがラストエリアです。ワンド内に小さな島があり、その島に近づきながらレイノーは口笛を吹きながら「バ~ス、バスバスバス…カモ~ン、バ~ス!」と呟き始めました。当初「???」でしたが数分後「!!!」に変わりました。この島周りで500g前後のスモールが入れ食いとなり、まさにワンキャスト・ワンヒットの状態が数分程度続き、レイノーと私は、大笑いしながら釣りましたが、バスの活性が低いのか、超スローで巻かないとミスフッキングしてしまう状況。ジグヘッドのチューブワームにしても、シッカリと呑み込ませて、グッド・フッキングという感じでした。しかし、バイトは何度でもあります。ジムの艇が我々の様子に気付き、近づいて来た時には一段楽している状況でしたが、僅か20分程度の間で、私は6匹キャッチ。レイノーは二ケタに行く勢いでした。午後7時 このワンド内でラストの1匹を私が釣れば終了しようと、ワンドの出入り口前にて、ウィグル・ワートでヒットさせましたが、またしてもバラしてしまいました。この日の「バラシの帝王」は間違いなく私でした。 ボートを陸に揚げ、後片付けをしてまたもや皆で記念撮影。私達の釣りが終わるのを待っていたかのように、少しずつ雨足が激しくなりました。 またいつの日か…
ギャリーとカスケード・ロックのボートランプで別れ、我々は帰路に就きました。 朝と同じルートを走りましたが大雨のせいかまるで違う景色に映り、車中でのレイノーとの会話の主体は、本日の反省会みたいな内容でした。「なぜ、バラシが多かったのか?」「なぜ、チューブワームのみに好反応を示したのか?」 などなど…。そんな会話の中でもロッドの会話には熱が入りました。地元ワシントン州には『 G. Loomis 』の本社があり、レイノーはそこのサポートを受けていますし、ジムの息子はそこに就職しています。そんなこんなで、彼らはロッドに関してはウルサイ集団でもあります。私のアクションロッドを手に取り、しげしげと見ながら、 「Yoshi(私)のロッドは感度が良すぎるから早合わせするのだろ?」と言っていました。褒められているのやら、そうでないのやら? 要は、シッカリ喰わせろって言いたかったのかなぁ?…(笑)。ですが、アメリカでパテントを取得しているとか、ダイレクト・バイブレーションとか、私なりにロッドの凄さを説明し、レイノーには多少なりとも伝わったと思うのですが、やはりLoomisの手前、驚きを隠していたのではないでしょうか?あるいは「このシステムはイケる」なんて思っていたりして…。Loomisから似たモデルが出ないかチェックしておかなきゃ(笑)。 アメリカでは数年前からドロップショットリグが流行し、前回の渡米でジムのお世話になった時に、彼が私に貸してくれたロッドはLoomisのドロップショットロッドのプロトモデルでした。そんなこんなで、今回レイノーに私のドロップショットスペシャルであるA/CP 170 X 601Sを見せると驚いていました。ソリッドティプならではの、しなやかさ… アメリカにこんなロッド無いはず…。 根掛かりし難いし、仮に根掛かったとしても外れる可能性の高いモデルなのです。 レイノーと、幾つかの約束をしました。帰国したら写真を送ろう! お互いのトーナメントの様子を今までどおり伝えていこう! 今年もクリスマスには日本のルアーを贈るよ! そしてまたいつの日か共に釣りをしよう…。 朝、レイノーと待ち合わせをしたGSに立ち寄り、レイノーとお別れです。私はレイノーとガッチリ握手をして、今日一日のお礼とレイノーから贈られたキャップのお礼を再度伝えると、レイノーは笑顔で答えてくれました。 ジムの車に乗り換え、高山宅に向かいました。ジムに「コロンビア・リバーは気に入ったかい?」と聞かれ、当然私は「Yes!」と答えました。そして、ジムともレイノーと同じような約束を交わしたのです。 高山宅では、高山婦人の紀子さんと私の妻が出迎えてくれました。女性陣は、お隣のオレゴン州(No Tax の州です)で朝からショッピングだったので、ご機嫌のようでした。 ジムとも別れの言葉を交わし、固く握手をして彼を見送りました。 こうして、私のコロンビア・リバーのリヴェンジ釣行は大成功な内容で幕を閉じたのです。しかし、本当の爆発力を知っているレイノーとジムは、本当の凄さを見せられなかった為か、「納得のいく釣果で無い」と、少し残念そうでした。そんな事を聞いてしまったら、コロンビア・リバーの底力を体験したくなるのが当然でしょう…。来年のこの時期に再度、長期訪問したくなりました(笑)。 翌日(16日)は、朝から地元新聞の記事に驚きです。何に驚いたかは後日、報告いたします。この日は、朝からシアトルに行き、市内観光をして夜は野球を見に行きました。 深夜に帰り、その翌日(17日)は、早朝よりポートランド国際空港に向かい、ここでお世話になった高山夫妻と握手を交わし、次回の帰国時に会う約束をして別れました。 帰りたくない気持ちを引きずりながら、飛行機に乗り込み、日本時間の18日(日曜日)の15時頃に、私達は無事に関空に到着。携帯の電源を入れると、いきなり会社から電話があった旨を伝えられ、一気に現実へと引き戻される事に…(涙)。 しかし、長い人生の時間の中、飛行機に乗り込み、たった 10 時間程度で夢の世界に行ける世の中です。良い時代に生まれ、良い人たちと知り合えたと、つくづく実感した旅でしたし、今回の釣行で得たものは多く、今後の私のライフスタイルは勿論、釣りのスタイルなどにも何らかの変化が出ることでしょう…。その変化とは何か? 正直、それは正確には解りませんが確定的に言えることは、これからも私が出逢っていく魚はアクションロッドに綺麗なベントカーブを描かせる事でしょう…。 最後に、渡米中に私の代務をして下さった職場の皆様に、この場をお借りしてお礼を申し上げます。 ●Special Thanks !Ayato Kouyama& Noriko Kouyama Renaud Pelletier Jim Brinkerhoff Gerald Hatch VAGABOND AndColumbia River ▲BACK