- Sir Edwar's SPRIT CANE 200
- SPRIT CANE 200 Line ups
- WHY A QUADRILLE?
- FLY REEL Mark I
- FLY REEL
- FLY BAG
- Sir Edward's His.
古くは、Hiram L. Leonardが初めて作ったバンブーロッドも、 現在主流の六面状のものではなく、四面状のものでした。 四角バンブーロッドの名を格段に高めたのは、 1890年代に活躍した Eustis W. Edwardsの息子William Edwardsの“Quadrate”や、 彼にビルディングを学んだClarence W. Carlsonの“Four”などの、 技術的にも芸術的にも昇華されたロッドたちでした。 四角ロッドは、工学的見地からも、またパワーとキャスティングの正確さにおいても、 他の形状のものより有利な点が多いのですが、特殊なプレーニング・フォームを必要とすることや、 ビルディングにおいても細心の注意を要することなど、 手作業においてはその製作自体極めて難易度の高いものであることと、その製作者自体も少なく、 目にする機会が非常に少なかったために、あまり一般的ではなかったことは確かです。 Sir Edward's“Quadrille”は、新鮮なアイデアと最新のテクノロジーで臨んだ、 四角ロッドの正統を自認するフライロッドです。 四角というその特長を最大限に活かし、先人たちの創意工夫を踏まえ、 現代フライフィッシングをよりステージアップさせるために考案された テーパー設計の妙を、存分にお楽しみください。
ほとんど全ての渓流で使用できる7ft#4仕様。 四角ロッドの「軽く、ラインの直進性に優れる」という特長を最大限に活用し、 ドライフライを操るのに最適な ミディアム・ファースト/プログレッシブテーパーに仕上げました。 また、フレームカラーの採用によりロッド表面のパワーファイバーを カーボン化することに成功。強度面も大幅にアップしました。
※写真のモデルは、プロトタイプです。ガイド・リールシート金具に若干の変更がございます。
Model | Lenght | Line | Pcs/Tip | Color | Price |
704"Feel" | 7'00" | 4 | 2/1 | フレーム | ¥102,900 |
ほとんど全ての渓流で使用できる7ft#4仕様。 四角ロッドの「軽く、ラインの直進性に優れる」という特長を最大限に活用し、 ドライフライを操るのに最適な ミディアム・ファースト/プログレッシブテーパーに仕上げました。 また、フレームカラーの採用によりロッド表面のパワーファイバーを カーボン化することに成功。強度面も大幅にアップしました。
※写真のモデルは、プロトタイプです。ガイド・リールシート金具に若干の変更がございます。
Model | Lenght | Line | Pcs/Tip | Color | Price |
704"Feel" | 7'00" | 4 | 2/1 | フレーム | ¥102,900 |
WHY A QUADRILLE?
バンブーロッドの材料となるトンキン・ケーンの素材特性として、表皮に近い側のほうに、ロッドのビルディングに必要となる反発力の強い繊維(「パワー・ファイバー」と呼ばれます)が多く詰まっています。 図(1)(2)はそのトンキン・ケーンの断面図とスプリットの例ですが、ご覧のように六角のロッドをビルディングするための正三角形と、四角のロッドをビルディングするための直角二等辺三角形ではその繊維の取り方が大きく異なります。直角二等辺三角形の場合、特に素材の厚みを必要としロッド全体のトルクに大きな影響を与えるバット部において、より多くのパワーファイバーを利用することが可能なのです。 また、四角ロッドの構造は、力学上の見地からも合理的なものであるとの研究結果もあります。他の形状のロッドと比べて、断面積を同じと仮定した場合に、「反発力」及び「曲げ破壊に対する強度」が非常に優れている、というものです。図(3)に示されるように、四角のロッドにおいては、その断面すべてがロッドの曲がりに対しての反発に寄与する構造になっていることから、力学的に「全く無駄がない」ロッド、それが四角のロッドなのです。 これら「同じ反発力と同じ長さであれば、四角のロッドの方が細い、すなわち軽い」ということと、「同じ反発力と同じ太さであれば、四角のロッドの方が長い」さらには、「同じ長さと同じ太さであれば、四角のロッドの方が反発力が強い」ということが言えるでしょう。 Sir Edward's “Quadrille”は、この3点それぞれの長所を活かしたラインナップで、フィッシングの様々なシーンで要求される「真に使い心地の良い、道具としてのバンブーロッド」を提案しています。 その四角ロッドの開発に際して、Sir Edward's “Quadrille”は、接着剤などの材質からの見直しも図り、度重なるテストの結果、「硬化後のフレキシビリティ(曲がりに対する柔軟性)が良好」なバーニッシュ及び接着剤などを採用しています。また、素材そのものの熱処理についても、マイクロコンピューター制御の 3m以上もある大型オーブンによるプログラム焼き入れ作業等々、より高いレベルでの品質の均一性を重視したロッドを創造することに努力を惜しまず製作しています。
THOMASブランクについてロッドのバット部分が解りやすいのですが、Fourexecell Rodは四角にもかかわらず少し丸みを帯びています。これはトンキンケーン表面のすぐ下にある最も必要なパワーファイバーを有効に利用するためで、これによりロッドに最高の“張りとパワー”が生まれます。さらにこれは、当たり前の事のようですがFourexecellはティップからバットに至るまで実に正確にそれぞれの角が“シュッ”と伸びています。意外ですが実はこの「角を正確に出す」というのが非常に難しく、こういう一見当たり前と思われる箇所でビルダーの腕が問われます。
仕上げについてブランクを仕上げる際、大きく分けて2つの方法があります。
1つは、まずブランクを仕上げてから後でガイドをラッピングし、エポキシなどで固める方法。
もう1つはブランクに1,2度塗装した後、ガイドをラッピングし、ガイドを取り付けたままディッピング(ドブ漬け)を行う方法です。
Fourexecell Rodでは、後者の方法を採用しています。理由としましては、1,ロッド表面の塗料、ガイドラッピングの塗料の量を必要最小限にできること。2,ブランクとロッドラッピングのスレッドとの段差を少なくできること。 が上げられます。これにより余分な塗料を使わずに済み、軽量化を計れ(塗料の重量はロッドアクションに影響を与える程、重要なものです)美しく仕上げることができます。
ガイドについてSir Edward's Fourexecell Rodには、軽量かつ耐磨耗性、耐腐食性に優れたガイドを使用しています。このガイドは他のワイヤーガイドに比べ直径も細くできており結果、摩擦抵抗値が低くよく飛び、かつブランク本来の性能を高次元で引き出すことに成功しています。また、冬の釣りにおいてもガイドに氷着がほとんど見られないとの研究結果もあります。ガイドラッピング部に若干の気泡が見られる場合がありますが、これは仕上げ工程において絶対的に発生するものです。Fourexecellの仕上げ工程に関しては「仕上げについて」の項目でも明記しているように 1,ブランク塗装 2,ガイドラッピング 3,ディッピングという工程になっていますが、最後の工程のディッピングの際にいくら塗料を変えようとも、時間を変更しようとも必ずと言っていいほどこの現象は起こります。この現象については素材である「竹」というものを考えた時、答えは見つかります。「竹」は生きている。すなわちバンブーロッドは「呼吸している」という事実です。 この事は案外、あるいはまったく知られていない事実なのですが、Fourexecell Rodでは、この「竹の呼吸」を防げない様、表面塗装の塗料にも細心の注意が払われています。 確かに「気泡」を発生させない仕上げ方法もあります。 その方法は仕上げの項目1で明記している通り、 1,ブランク仕上げ 2,ガイドラッピング+「エポキシ塗装」 3,ディッピングこの工程で仕上げるとまず「気泡」の発生は防げます。しかしこの仕上げには大きな落とし穴的欠陥があります。それは「塗料の相性」というものです。表面塗装に使われるウレタン系塗料とエポキシでは、まず間違いなく「はくり」の現象が起こります。 次に「エポキシは湿気を吸う」という事実です。(これも案外知られていない事実です)この結果、 1,エポキシにより「竹の呼吸」がさまたげられる。 2,エポキシが湿気を吸うことによってその部分だけブランクに「カビ」が発生する。 3,「はくり」の現象が起こるというものです。では「気泡」はどうか。実は(これがこの項で最も重要なのですが)多少の気泡は、ロッドを使用する上で何ら問題ないという事実です。事実、この気泡が原因で「ガイドがずれた」または「ガイドが外れた」などのクレームは今まで一切ないという結果です。(Sir Edward's Fourexecell以外にも同じ様な仕上げ工程で市場に出回っているロッドがあります。)確かに見た目どうであるかということはありますが、Fourexecell Rodは実戦に目的を置いて(同時にみなさんに末永く御使用していただくために)製作されています。 「釣りの途中にガイドが外れた」なんて目も当てられません。見た目を取るか、実戦での使用を採用するか。Sir Edward'sでは間違いなく、そして自信を持って後者を選択します。
リールシートについてスペーサーにはベリンジャー社製のスペーサーを採用しています。このスペーサーは素材のウッドにパラフィン(プラスティック樹脂のようなもの)を浸透させており長年の使用にも変型せず、吸水性もありません。リールシートはシンプルかつ軽量なパーツを厳選しています。
ロッドケースについてSir Edward's Fourexecell Bamboo Rod用にオプションでロッドケースを製作しました。ロッドケース本体は高純度アルミチューブにヘアーライン加工を施し、トップキャップ、バットキャップ共に高品質ブラスを使用した重厚かつシンプルなデザイン。 トップキャップ上面にはSir Edward's QUADRILL CANE RODの刻印があしらわれ、いかにもバンブーロッド用のケースらしいいつまでも飽きのこないそれでいて優美なケースに仕上がっています。製作にあたってはロッド・コンポーネントパーツでは世界的に有名なアメリカ・REC社に製作を依頼。さすがと思わせる程、完璧な仕上がりになっています。
1800年代後半にレイズドピラー・リールを世に出して絶賛を浴びたFRANCES PHILBROOKやEDWARD F. PAYNE、彼らと同時代に活躍し、 一世を風靡したJULIUS と EDWARD VOM HOFEらの 歴史に名を刻む卓抜したデザインの流れを汲んだ、 貴族的なイギリスのテイストと新鮮な若きアメリカのテイストを合わせ持つリール。 古き良きその時代から現代まで連綿と続く、 “道具を愛する”フライフィッシングの伝統を感じていただけるようなリール。 SIR EDWARD'S(サー・エドワーズ)から、お届けします。
Sir Edward's Fly Reel
Mark I
¥68,250
1800年代後半にレイズドピラー・リールを世に出して絶賛を浴びた FRANCES PHILBROOKやEDWARD F. PAYNE、 彼らと同時代に活躍し、一世を風靡したJULIUS と EDWARD VOM HOFEらの 歴史に名を刻む卓抜したデザインの流れを汲んだ、 貴族的なイギリスのテイストと新鮮な若きアメリカのテイストを合わせ持つリール。 古き良きその時代から現代まで連綿と続く、 “道具を愛する”フライフィッシングの伝統を感じていただけるようなリール。 SIR EDWARD'S(サー・エドワーズ)から、お届けします。
the 99 -double nine-
¥ 50,400
超硬度アルミのアンティーク・フィニッシュによるリールフェイスと、ポリッシュされた洋銀パーツのコンビが美しいニュー・モデル。 エレガントなフォルムに新鮮なデザインのハンドルを組み込んで 格調高く仕上がりました。 リールフット・ピラー・プレート内側外周部・ハンドルアーム・ビスの各部に洋銀、 ハンドル・ノブにはヨーロピアン・バッファローの角を使用しています。
ラインキャパシティ: DT-3-F+40yds or DT-4-F+10yads
スプール幅: 20mm
リール径: 63mm
自重: 145g
Sir Edward's
the GAMEMASTER BAG
SIZE: 360mm×280mm×90mm
Color: ゴールデンサンド
¥24,675
英国の職人による、ゲームフィッシャーの為のハンドクラフト・バック フロントネットは自由にお使いいただけます。 トリミングには最高級の牛革を使用しています。
Sir EdwardのオハナシSir Edwardとは、架空の人物です。 フィクションをフィクションとして お楽しみいただける方のみ以下プロフィールをお開きください。
● Sir Edward プロフィール ●
19世紀中頃スコットランド生まれ。 華族あるいは貴族の家系らしいが、幼年時代から成人するまでの経歴不明。 20歳前後の時に新天地を求めてアメリカ合衆国東海岸に移住。 ニューヨーク州デラウェア川支流キャッツキル川の上流部 キャッツキル・マウンテンの人里離れた山の手に居を構える。 以降、老年に至るまで釣り三昧の生活を送る。 チョークストリームやフリーストーンストリームにおける ドライフライ・フィッシングが得意で、キャスティングは大して上手ではないが ストーキング技術とピンポイントにフライを打ち込む正確さ 魚を釣ることにかけては当代随一であったという。 ロッドやリールなどのタックルなどに対する造詣も深く蒐集家として高名であった。 アメリカ英語が苦手でひどいスコットランド訛りのため、人づきあいは極端に苦手。 晩年、レナードの工場が火事になった後、 落胆のためかどうか音信不通となった。 没年などは不明。
※“Sir”とは、英国王室から与えられる「卿」の意味の称号だが、彼の名乗る名前が事実とすれば、一生遊んで暮らせたことを考えると おそらくスコットランド貴族の放蕩息子であろうと推察される。