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振動特性の対比に関する報告

ま と め

今回の実験で得た自社開発ジュラルミン製グリップ搭載ロッドの計測数値は、例えば日常において冬場活性の低い魚の僅かな当たりや、触れて突付くような微振動、さらに食い上げだけの微振動でも共振し手元に伝わっていることを実証し、これにより素材や構造の重要性が明確になった。つまり、市場で言われている高弾性ロッドブランクシャフトが実際にクリーンな振動として手元で感じ取るには、グリップの支持方法や拘束方法等も振動への影響が大きいという事です。これらの振動特性の分析を行う事で、今までプロやベテランアングラーの経験のみによって伝えられてきたロッドの調子や特徴を、より具体的な数値と合わせて表現したり、機能や性能を判断する為のスペック表示の一つとして活用出来るのではと考えます。今後も実験の必要な要素が多く存在するロッドの振動システムではありますが、より深くこの研究と実験を継続して行い、より高性能と呼べるロッドの開発に活かして行きたいと考えます。また、実験で得られるデータを広く告知する事により、消費者にとって解りやすいロッドの性能判断の参考や基準になれればと考えています。