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]]>Feature  コンセプトは、超軽量・高感度とハイスピードレスポンス・カスタムグリップとの融合2000年のデビューと共に日・米同時に特許申請を行っていた ACTION RODは、この度日本に先駆けてUSA特許を取得●意匠登録:登録第1131754号 グリップエンドまでのツーピース・ブランクスルーグリップは先端部のジュラルミンジョイントを支点とした振動前後分割構造。しかしこれは、支点となるジョイントや振動を伝えるヘッド部がアタック振動周波数帯域を減衰させずに高速に伝える物質(ジュラルミンのような)でなければ無意味になってしまう。 そこで、ACTION RODはA6061 T-6超ジュラルミン削り出しパーツとカーボンブランク、コルクだけでロッドを造り上げた。その結果、ヘッド部に添えられたアングラーの指先にアタック周波数帯域すべての微振動をハイスピードで直撃させることに成功した。 さらに、リールシート部を貫通するブランクを非接触構造とし、フローティングさせることにより(写真1)、ジョイント部(支点)で逆相となった振動は自由で大きな振動のままコルクグリップ部でダンプされる。そこで、アタック周波数帯域はコルクに跳ね返る為、ジョイント部にフィードバックされる。指先の振動は支点とコルク間を100mmと設定しているため(写真2)、100で割り切れるアタック周波数の美しい整数のみが重なりあい、増幅される。さらにコルクを伝わる逆相の低周波が、リールシート部にブランクから伝わってすでに定在している順相の低周波をプラスマイナスでキャンセルしてしまうのだ。したがって、コルクグリップ部の寸法や削り出しパーツたちは、そのロッド全体の固有共振周波数などまでもコントロールするために設定されたもので(写真3)、好感度と高感度をはるかな次元で語られるロッドが完成した。 ■写真1 ブランクスルーグリップよく目にする量産のブランクスルーロッドはリールシート部においてコルクや樹脂などに接着されている。これは、アタリ(Action)の振動を増すどころか減衰させてしまう。そこで妥協せず感度の よいロッドとは何かと考えた時、振動のピークポイントが指先の触れる部分のみに存在することが重要だった。ACTION ROD はリールも含め質量の最も大きな(振動を消す)部分のリールシート部に注目した 。そしてブランクをその部分に接触させずその周囲で起こる自由な振動を指先にフィ-ドバックさせることに成功した。 ■写真2 リールシート振動は波。 物体固有の振動数は、その材質と軸方向の長さで決まる。 この法則をもとにリールシートの形状が決定された。 本体の6個の穴は上と下とでずらしてあるのにも意味がある。 ■写真3 Action Rodパーツ群サイズの異なる多くのブランクとグリップを接合するとき、融通がきくコルクや樹脂スペーサーは扱いやすいものですが、感度の低下は免れません。ACTION ROD は、すべてのサイズにジャストフィットするパーツをA6061T-8ジュラルミンから削り出しています。 超伝導リールシートがロッドに革命を与える アクションロッドは合計4部材。最大21点のパーツから構成されており、 すべて手作業により1本ずつ自社工場で組み上げられています1部材 『振動を感じ取る』  ● ハイモジュラス高感度ブランクス&チタンフレーム&SICガイド


ロッドブランクスはNASA開発のピュアカーボンを採用。ねじれに強く高感度でSICチタンフレームガイドと相まって、感度アップと軽量化を実現している。第2部材 『振動を伝える』  ● ブランクス一体成型ジャストフィットトップジョイント


ロッドブランクとリールシートを結合させる独自開発トップジョイントは、その内径をジャストフィットさせる事で固定している。しかも、このトップジョイントは円心を出す為だけのセンタリングコネクターとしてではなく、ロッドと一体となりリールシート先端部で一点支持させて固定している。この精密な部品構成がより明確な振動を手元に伝え、高い高感度を得ているのである。第3部材 『振動を吸収させない』  ● ジュラルミン削り出しリールシート


トップジョイントを貫通してグリップエンド方向に伸びるブランクスルーロッドは、リールシートの内側に接することなく(スーパーフロートシステム)グリップ部に到達している。第4部材 『振動を増幅させる』  ● グリップ部分〈コルク or ウッド〉


第3部材に接触せずにグリップ部に到達したロッドブランクは、トップジョイントのみで支持され、ジョイントを支点として振動を上下に分割する構造になっている。これによりアタリ(振動)は、リールシートに吸収されることなくグリップエンドに伝えられ、反射する振動は共振作用によって増幅され、支点でもあるジョイント部にフィードバックされる。この極めてシンプルかつ画期的な振動共振システムは、ロッドの高感度を追求した時の必然性であり、ジュラルミン素材と最新高速3次元マシンカットの超高精度技術によってのみ成し得た、ロッドの基本構造を根底から覆す革新的システムロッドなのである。


実証実験報告』  振動共振システムによる超伝導と振動増幅率を周波数解析によって分析。実験によって得られたデータをグラフにして解り易く解説。振動共振システム対比実証実験レポート


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