Structure explanation

コンセプトは、超軽量・高感度と
ハイスピードレスポンス・カスタムグリップとの融合

The concept was to fuse an ultra-light and highly sensitive rod
with a customized grip featuring high-speed response.

2000年のデビューと共に日・米同時に特許申請を行っていたACTION RODは
日本に先駆けて
USA特許を取得
  ■意匠登録:登録第1131754号
2004年  グッドデザイン賞受賞 
ACTION RODは 『 GOOD DESIGN AWARD 2004 』で
グッドデザイン賞を受賞しました。

グリップエンドまでのツーピース・ブランクスルーグリップは先端部のジュラルミンジョイントを支点とした振動前後分割構造。支点となるジョイントや振動を伝えるヘッド部がアタック振動周波数帯域を減衰させずに高速に伝える物質(ジュラルミンのような)でなければ無意味になってしまうため、ACTIONRODはA6061 T-6超ジュラルミン削り出しパーツとカーボンブランク、コルクだけでロッドを造り上げた。その結果、ヘッド部に添えられたアングラーの指先にアタック周波数帯域すべての微振動をハイスピードで直撃させることに成功。さらに、リールシート部を貫通するブランクを非接触構造とし、フローティングさせることにより、ジョイント部(支点)で逆相となった振動は自由で大きな振動のままコルクグリップ部でダンプされる。そこでアタック周波数帯域はコルクに跳ね返る為、ジョイント部にフィードバックされる。指先の振動は支点とコルク間を100mmと設定している為、100で割り切れるアタック周波数の美しい整数のみが重なりあい、増幅される。さらにコルクを伝わる逆相の低周波が、リールシート部にブランクから伝わってすでに定在している順相の低周波をプラスマイナスでキンセルしてしまうのだ。コルクグリップ部の寸法や削り出しパーツたちは、そのロッド全体の固有共振周波数などまでもコントロールするために設定されたもので、好感度と高感度をはるかな次元で語られるロッドが完成した。

ブランクスルーグリップ

よく目にする量産のブランクスルーロッドはリールシート部においてコルクや樹脂などに接着されている。これは、アタリ (Action) の振動を増すどころか減衰させてしまう。そこで妥協せず感度の よいロッドとは何かと考えた時、振動のピークポイントが指先の触れる部分のみに存在することが重要だった。ACTION ROD はリールも含め質量の最も大きな(振動を消す)部分のリールシート部に注目した 。そしてブランクをその部分に接触させずその周囲で起こる自由な振動を指先にフィ-ドバックさせることに成功した。

リールシート

振動は波。物体固有の振動数は、その材質と軸方向の長さで決まる。この法則をもとにリールシートの形状が決定された。本体の6個の穴は上と下とでずらしてあるのにも意味がある。

ACTION ROD パーツ群

サイズの異なる多くのブランクとグリップを接合するとき、融通がきくコルクや樹脂スペーサーは扱いやすいものですが、感度の低下は免れません。ACTIONROD は、すべてのサイズにジャストフィットするパーツをA6061T-8ジュラルミンから削り出しています。

FUJI 社チタンフレーム
SIC・ニューチタンガイドコンセプト

ティップガイドは超口径ガイド搭載。シングル、ダブルは各アイテムによって使い分けられています。

超伝導リールシートがロッドに革命を与える

The crystallization of the developer’s fervent dreams.  
It’s the Action Rod !Fishing will never be the same.

アクションロッドは合計4部材。最大21点のパーツから構成されており、すべて手作業により1本づつ自社工場で組み上げられています。

1 部材 『 振動を感じ取る ハイモデュラス 高感度ブランクス&チタンフレーム&SICガイド

ロッドブランクスはNASA開発のピュアカーボンを採用。ねじれに強く高感度でSICチタンフレームガイドと相まって、感度アップと軽量化を実現している。

第 2 部材 『 振動を伝える 』ブランクス一体成型 ジャストフィットトップジョイント

ロッドブランクとリールシートを結合させる独自開発トップジョイントは、その内径をジャストフィットさせる事で固定している。しかも、このトップジョイントは円心を出す為だけのセンタリングコネクターとしてではなく、ロッドと一体となりリールシート先端部で一点支持させて固定している。この精密な部品構成がより明確な振動を手元に伝え、高い高感度を得ているのである。

第 3 部材 『 振動を吸収させない 』ジュラルミン削り出しリールシート

トップジョイントを貫通してグリップエンド方向に伸びるブランクスルーロッドは、リールシートの内側に接することなく(スーパーフロートシステム)グリップ部に到達している。

第 4 部材 『 振動を増幅させる 』グリップ部分〈 コルク or ウッド 〉

第3部材に接触せずにグリップ部に到達したロッドブランクは、トップジョイントのみで支持され、ジョイントを支点として振動を上下に分割する構造になっている。これによりアタリ (振動) は、リールシートに吸収されることなくグリップエンドに伝えられ、反射する振動は共振作用によって増幅され、支点でもあるジョイント部にフィードバックされる。この極めてシンプルかつ画期的な振動共振システムは、ロッドの高感度を追求した時の必然性であり、ジュラルミン素材と最新高速3次元マシンカットの超高精度技術によってのみ成し得た、ロッドの基本構造を根底から覆す革新的システムロッドなのである。

ACTION ROD に採用しているブランクマテリアルの特徴

VHMG 800 ストレートテーパーの芯金を採用し極薄クロスの厚巻きを施しレギュラーテーパーに仕上げているため、非常にトルクフルがあり、粘りが出せる。負荷からの復元力は抜群だ。
VHMX 1000 超高弾性カーボングラファイトをティップまで入れ、極限まで樹脂を減らすことによりブランクス自体の伝達性能を最大限に引き出した素材のため、高感度、高強度、高伝達を可能にした。
VHMB 2500(ボロン) 日本製ボロンは多少粘りがあるが、アメリカ製ボロンはよりピュアなため、超高感度となる。他社製品の通常ボロン含有率は大体5~7%であるのに比べ、VHMB2500はボロン含有率が20%と圧倒的に多くした(生ブランクからの計算)。これにより、より少ない力でより大きな反発力と復元力を生み出すことが可能になる。
VHMG 2000 NASA航空用クロスを採用。ピュアカーボングラファイト100%、USA製。ねじれに非常に強く感度は史上最高クラス。この素材によりディープウォーターでのアタリも敏感に取れ、また、負荷に応じて曲がりの起点が変わる無断階プログレッシブテーパーを採用しているため、魚とのファイトに際してロッド全体で対応するのでバラしが少ない。
VHMG 100 中弾性32トン・カーボングラファイト。この素材を均一に入れることにより、レギュラーテーパーではあるがティップは少し入るようになり、また、その均一性から、パワーの移行がスムーズに行われる。すなわち、魚がバレないということだ。キャスト時には抜けが良く、飛距離をかせげる素材とテーパーである。

モデルナンバー表示

それぞれのモデルナンバー表示は下記の通リです。

 1 シリーズのモデル & グリップの種類
 2 コルク部のグリップ長 (mm単位)
 3 X …スピニング XX …ベイト
 4 全長 (フィート、インチ) 表示
 5

ロッドパワー

1―ライト
2―ミディアムライト
3―ミディアム
4―ミディアムヘビー
5―ヘビー
6―エキストラヘビー